シルクロード学術調査団 2018年度 第1次調査速報 vol.2
「一人1台。備えあれば…」
到着した翌日は、まずはアカデミーでの打ち合わせ。
日程と機材の確認調整が先発隊の仕事です。
調査?測量機材はもちろんですが、その他に携帯電話やモバイルWi-fiなども揃えます。
携帯は遺跡が広いので、トランシーバーがわりに携帯を使う場合もありますが、調査団員の安全確保が目的です。
スマホも多くの機種が売られていますが、調査団でつかうのはシンプルなガラケー、NOKIA。画面の表記は英語。同じメーカーのものなら操作は大体一緒なので揃えています。
キルギスの携帯事情は、「基本、SIM free」です。
SIM(Subscriber Identity Module Card)は、日本の携帯にもつかわれています。
最近、SIMフリーのスマホは増えてきてるようですが、基本的には選んだ携帯電話会社の機種にその会社専用のSIMだけが使えるシステムなのが日本。
一方キルギスでは、買った携帯電話機にはどの電話会社のSIMでも入れてつかえる(Free)のがスタンダードです。なので、携帯番号にあまり個人情報という感覚は少ないようで、街中でタクシーの運転手やショップの店員などの初見の人にでも、躊躇なく自ら進んで携帯番号を教え合っているのは印象的でした。
「商売上手!?」
SIMは、O!,Beeline, Megacomなどのメーカーがあります。空港などで無料配布していますが、それを携帯にセットして、街中にある端末機で『バランス』を買わなければ使えません。
バランスとは、Suicaのチャージのようなもので、通信量を買うタイプ(日本でいうプリペイド的なもの)です。
最近は同じメーカーのSIMをいれてあれば、一ヶ月定額など、各メーカーでサービスが異なるみたいです。
また、端末機への一度の入金で5comが手数料としてかかる仕組み。基本料と考えれば安いかな?
係る経費は、
携帯機種代(一台):約1800com (約2700円)、
約一ヶ月の電話代:200com(約300円:SIMを「O!」で揃えた場合)、
調査団員の安全:Priceless
ちなみに、モバイルWi-fiは月1200comで使い放題だそうです。