看護学生看護研究学会に参加します
2024年12月2日(月)~2025年1月31日(金)に行われる第57回看護学生看護研究学会(主催:東京都看護協会)にて、帝京高等看護学院の3年生2人が実習で行った援助を振り返り、「はばたけ未来へ あなたの看護 ~描いてみよう!将来のわたしの看護~」をテーマに発表をする予定です。
昨年行われた第56回看護学生看護研究学会でも、同様に本学院の3年生2人が発表を行いました。同学会はオンラインで実施され、2年生全員が視聴参加し、また水輪祭の学習発表会でも発表を行ったため全学生が学習成果を共有することができました。
第56回看護学生看護研究学会 発表内容
演題「終末期在宅療養者の呼吸困難を緩和する援助~ポリマーを使用した温罨法~」
加藤希和 (2024年3月卒業)
私は在宅看護論実習で在宅療養するターミナルの方を受け持ちました。その方は呼吸困難が強かったことから、呼吸を安楽にするための物品を作成しました。今回の看護研究を通して、相手に寄り添うことの難しさを痛感しました。また、自分の援助は療養者に適した方法なのか悩んでいたところ、指導者の方や担当教員からのアドバイスで療養者の状態を理解することができ、より良い物品が作成できたと考えます。自分の中で必要な看護だと考えたことも、対象者のニーズに合っていない場合や、逆に苦痛を与えてしまうこともあるということも学べました。
今後、看護師になってからもこの学びを生かし、先輩方にアドバイスをいただきながら成長していきたいと思います。また、対象に合った工夫や提案がその方の安楽や安心につながることについても学ぶことができたため、看護を提供する際、実践していきたいと思います。
演題「在日外国人褥婦に対する言葉の壁をこえた看護の役割~授乳援助の関わりを通して~」
酒井花恋(2024年3月卒業)
私は母性看護学実習にて、在日外国人褥婦を受け持ち、産後の授乳援助を実施しました。看護を行う際に日本語がわからないことでコミュニケーションがうまく行えず、授乳援助が難しいと実感しました。そこで翻訳機を用いて簡単な日本語の会話とジェスチャーを併用し、目で見て理解しやすくするために赤ちゃん人形を活用するなど工夫をしました。
自分が行った授乳援助を通して、在日外国人褥婦への看護で重要なのは、正しい情報を伝え、理解できることがヘルスリテラシーの向上につながることがわかりました。今回の研究で在日外国人の褥婦のより良い看護について学びを振り返ることができました。
今後は在日外国人の患者さんを看護する際に「言葉の壁」を超えられるように英語力を身につけることや対象の社会的背景や文化の違いなどを理解して看護を実践できるようにしていきたいです。