2021年12月09日
帝京大学では、2012年4月より本を「読み合い、薦め合い、評し合う」を合言葉に、大学全体で読書する仕組みを作る「共読ライブラリー」プロジェクトを展開しています。10周年を迎える本年、記念フォーラム「帝京大学学長と語る 共読ライブラリーの未来戦略~社会とつながる ひと?ほん?まなび~」を行い、本学学長 冲永佳史と共読サポーターズの学生?卒業生が10年間の活動を振り返り、未来にむけての戦略を語り合いました。90分のフォーラムは3部構成で行い、会場となった八王子キャンパスメディアライブラリ―センターでの観覧のほか、Zoomウェビナーでもライブ配信を行い、学内外を問わず、大学や図書館、企業等を中心に約150人が参加しました。
第1部では「10分で振り返る 共読ライブラリーの10年」と題し、読書の習慣化で主体的思考ができる学生を育成する全学的読書推進プロジェクト共読ライブラリーの概要、10年間の活動内容を紹介しました。第2部では、共読ライブラリーの核となり活動する共読サポーターズの学生3人が「黒板本棚、MONDOストリート(側板)での本の展示」「OPACによるブックレビュー」「成果発表の場である図書館総合展等学外イベントへの出展」など活動成果とその課題を報告。卒業生からは在学時の共読の活動で得た企画力や本を介したコミュニケーション力が社会人になって強みになっている点が語られ、会場の共感を呼んでいました。続く第3部「「共読」事業化のニーズとシーズ~社会とつながるもう一つの「共読」~」では、冲永学長と本学職員の中嶋(兼冲永総合研究所プロジェクトリーダー)が、これからの共読ライブラリーがめざす社会との繋がりについて対談しました。共読ライブラリーを今後も継続し進化させるには、単に読書推進では限界があり、生涯学習を支える共創社会の具体的方策として、共読サポーターズの卒業生が共読研修等のコンテンツを外部に発信し、社会貢献に繋がる組織化が必要であること。また、社会での活動機会が増え、外部からの評価が内部の評価に還元されることで、共読サポーターズの活動も活性化し、発展的な循環システムが生まれることを期待しているといった内容が語られました。
共読ライブラリー
共読ステーション(共読サポーターズ活動紹介)
帝京大学メディアライブラリ―センター
※現在、B階メディアラウンジに10周年記念展示ブースを設営。「共読ライブラリー」の世界が体感できる空間となっています。
帝京大学メディアライブラリ―センター
TEL:042-678-3315