2024年05月31日
2024年3月8日(金)、帝京大学男女共同参画推進委員会と本部人事課の共催でFD?SDハラスメントセミナー「大学の中の性的マイノリティ~LGBTQ+と大学~」を実施しました。Zoomによるオンライン形式で実施し、教職員が広く参加できるように板橋?八王子?宇都宮?福岡の各キャンパスに視聴型会場を設けました。
本セミナーでは、本学文学部社会学科教授 久木元真吾より性的指向?性自認?SOGIやLGBT、クエスチョニング?アセクシュアル?ノンバイナリーなど性的マイノリティに関する言葉や定義についての説明が行われました。性のあり方はさまざまな水準で多様であること、当事者自身の自己定義を尊重すべきことなどのお話があったほか、学生が落ち着いて大学生活を送ることができるように教職員が準備しておくことは、許可なく人に言いふらしたり書き込みしたりするアウティングの厳格な回避や性別のプライバシー制への留意、大学としての姿勢の可視化などであると説明がありました。また、相談しやすい環境や機会を準備し、どのような対応が可能かについて教職員で事前に検討しておくことが重要であり、間違えないよう傷つけるのを恐れてコミュニケーションに後ろ向きになることよりも自分で気づき、アップデートを続けることを心がけ、学生との信頼関係を築くことが重要ではないかとのお話もありました。
その後、質疑応答では、性的マイノリティへの対応や授業、実習時における男女のバランスなどについて活発な意見交換が行われました。性別を機械的に分けるのではなく多様な選択肢をキャンパスの中に設けておくことや、学生に対しては個別対応や相談調整できる体制?メニューを準備し、相談を歓迎していることを伝え、学生?教員?職員でお互いに正解を探っていくという大学側の姿勢を示すことがポイントではないかとの意見がありました。本セミナーには170人が参加し、性的マイノリティやジェンダーに関する知識、社会における状況と変還、学内における対応について新しい気づきを得て知識を深めるセミナーとなりました。
今後も本学では、学生が過ごしやすい環境となるようさまざまな活動を続けていきます。