2024年09月17日
2024年8月25日(日)~30日(金)、国立京都国際会館で開催された国際昆虫学会議(XXVII International Congress of Entomology:ICE2024)にて、帝京大学学生の天城史穏さん(理工学部4年)が論文発表を行いました。ICEは、昆虫学全般にかかわる最も包括的な国際会議で、1910年にベルギーのブリュッセルで第1回目の会議が開催されて以来、約4年ごとに各国で開催されています。1980年には、アジアで最初の会議が京都で開催されており、本会議は44年ぶりの日本での開催になりました。
天城さんは理工学部情報電子工学科に所属しており、2023年9月から同学部同学科教授 蓮田裕一のもとで、人工知能(AI)を活用した自律型ロボット設計製作に取り組み、「Pattern recognition and detection of damage to crops of stink bugs using AI」という題目で、カメラを搭載した巡回ロボットが農地や果樹園を巡回し、カメムシとその被害を検出するシステムの提案と効果について発表を行いました。質疑応答では、諸外国の研究者から「果樹園や水田などの不整地でのロボットの使用」や「巡回ロボットの移動精度」についての質問にていねいに答え、本学のロボット教育の質の高さを示しました。天城さんは小学校をアメリカで過ごしたこともあり、堪能な英語力を駆使して未来のスマート農業の有り方を披露しました。今後も天城さんのさらなる活躍が期待されます。