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2024年11月11日

  • プレスリリース

板橋キャンパス高度な認知能力は誕生時のホルモンの働きで目覚める~ 鳥類の認知的柔軟性の獲得に果たす甲状腺ホルモンの役割 ~

帝京大学薬学部 本間光一教授、青木直哉准教授、森千紘講師らの研究グループは、生まれてまもないヒヨコに高度な認知能力が備わっていることを発見しました。アメリカの科学雑誌Science Advancesのなかで研究グループは、「論理やルールの変更を認識して新しい論理に対応する柔軟な認知能力(認知的柔軟性)をヒヨコは持っており、孵化時に濃度が高まる甲状腺ホルモンが、刷り込み学習に伴い血中からヒヨコの脳に作用することで、この認知能力は発揮される」ことを示しています。研究グループは、ヒトを含む脊椎動物すべてに存在する甲状腺ホルモンによる認知作用は、動物が誕生後におこる大きな生活環境の変化に適応する能力のひとつであり、この能力を獲得したことで、動物は異なる環境変化に進化的に適応できるようになったのではないかと考えています。

本研究成果は2024年10月12日(土)午前3時(日本時間)に「Science Advances」に掲載されました。
?Perihatch surge of thyroid hormone drives cognitive flexibility in newborn chick.
 Aoki, N., Mori, C., Serizawa, S., Fujita, T., Yamaguchi, S. and Homma, K. J.
 Science Advances
?DOI : 10.1126/sciadv.adr5113

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