2025年04月08日
2025年3月27日(木)、帝京大学板橋キャンパスにてアメリカ心臓協会が主催する心肺蘇生普及イベント「Nation of Lifesavers」が開催されました。
アメリカ心臓協会は、心血管障がい、脳卒中から人びとを救い、改善するための情報や資源を提供することを目的とした米国の団体で、心肺蘇生法の普及活動を世界中で展開しています。「Nation of Lifesavers」は、心肺蘇生法(CPR)および自動体外式除細動器(AED)の使用とスキルを身につけることを目的に、心肺蘇生の重要性を伝える講演会と、実際に技術を習得する講習会で構成されています。
講演会では、アメリカ心臓協会ボランティアインターナショナルアドバイザーのDr. Damodhar P. Sureshによる基調講演のほか、帝京大学ラグビー部監督であるスポーツ医科学センター講師 相馬朋和や板橋キャンパスの学生団体 帝京大学ACLS研究会が講演を行いました。また、長年にわたりアメリカ心臓協会トレーニングに功績してきたことを表して、本イベントを共催した帝京大学、後援した日本循環器学会および帝京大学ACLS研究会への表彰がありました。
心肺蘇生法の講習会は、参加学生らがトレーナーの指導のもと心肺蘇生やAEDを使用した実際のシミュレーションを行いました。スマホアプリを活用し、胸骨圧迫の質を測りながら行うことでより正確な技術を身につけ、実習の最後にはアメリカ心臓協会より参加証とバッジが贈呈され、「強く、速く、絶え間なく」胸骨圧迫を一生懸命に行った仲間たちを皆で称え合いました。講演および講習会の司会を務めた本学医学部救急医学講座教授 金子一郎から「2020年以降、国内における急な心停止からの生存率が、大幅に低下しています。この講習会で得た心肺蘇生のスキルを教え伝え、また教えられた人が広げていくことで、より多くの命を救えるようになります。今回の得た学びをぜひ、広めてください」とコメントがありました。
帝京大学は、「よき医療人」育成のためシミュレーション教育をはじめ、より実践的な医療教育に力を入れています。これからも医学?医療の教育研究活動を通して、帝京大学は広く社会に貢献していきます。