中部アフリカ地域の学術調査研究?交流のため、カメルーン共和国を訪問しました。
吉岡教授は、アフリカのレジェンドとしてカメルーン国民から強い尊敬を集める伝説的ストライカーであるロジェ?ミラ(Mr. Roger MILLA)氏の自宅に招かれました。お互い意気投合し、2日間にわたり懇親を深めるとともに、ロジェ?ミラ氏とサッカーの話題から、高い理想に基づくアフリカの未来、諸問題まで熱く語り合いました。
ロジェ?ミラ氏は「不屈のライオン」と言われるカメルーン共和国代表チームのサッカー選手で、ペレ、マラドーナらとともに、1999年ワールドサッカー誌の20世紀の偉大なサッカー選手100人中58位、2004年FIFA 100の1人にも選ばれるなど世界のサッカー界のスーパースターの1人です。ロジェ?ミラ氏は、1990 FIFAワールドカップイタリア大会に出場し、38歳で4得点を挙げ、ゴールのたびに「マコサ?ダンス」と呼ばれるパフォーマンスで盛り上げ、1994年米国大会では42歳の最年長ゴールを記録するなど、世界に強烈な感動をもたらしました。現在ロジェ?ミラ氏は、カメルーンの特別親善大使を務めるほか、スポーツを通した教育支援など各種社会貢献活動への多大な貢献を行っており、吉岡教授とはサッカーや日本の話題(2002年日韓ワールドカップ時、カメルーン代表のキャンプ地となった大分県中津江村での選手と村民との交流など)から始まり、スポーツを巡る諸問題、教育、貧困撲滅、各種社会貢献活動、カメルーンをはじめとするアフリカの未来など、幅広い分野で意見交換を行いました。最後にロジェ?ミラ氏の招きで一緒にヤウンデ市内に出て、ロジェ?ミラ氏が支援するクラブを見学しました。
吉岡教授は、ロジェ?ミラ氏と、今後、アフリカの諸問題に関する課題解決のための諸活動を可能な限り協力して行うことを約束するとともに、吉岡研究室と両国の関係をますます発展させるべく、幅広く諸活動に取り組むことも確認し、再会を誓いました。
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吉岡教授は、カメルーン訪問時、在カメルーン日本国大澤勉特命全権大使とカメルーン、チャドおよび中央アフリカ共和国の各種重要論点等について、幅広く意見交換を行いました。
在カメルーン日本国大使館は、カメルーンのほか、チャドおよび中央アフリカも兼轄しています。同大使から「アフリカの縮図」といわれるカメルーン共和国のほか、チャドおよび中央アフリカ共和国の現状について話を伺った後、同大使と吉岡教授が、カメルーン、チャドおよび中央アフリカ共和国のほか、アフリカの諸問題など、さまざまな角度から意見を交換しました。
具体的には、教育、経済協力、経済インフラ整備、環境保全、農業?農村開発、中小企業振興、外交、二国間関係、日本政府の貢献活動、大使館のきめ細かな地元密着活動?邦人保護活動、大澤大使活躍事例など多岐にわたり、極めて有益な時間を過ごしました。また、同席の潁川俊平二等書記官からも多数の有益なお話を頂戴しました。
吉岡教授は、カメルーン各界から伺った、大澤大使をはじめとする日本大使館職員各位のカメルーン共和国への貢献に関する謝意なども合わせ伝達しました。
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吉岡教授は、バムン民族の国母様に拝謁を許され居所に招かれました。カメルーン共和国の西部州の東半分には、バムン(Bamoun)民族が暮らすバムン王国があり、一人の王様(スルタン)が今なお、おられます。
同民族にとって王様とともに尊敬の対象である国母様(王国の母:Nah Fon Njoya, Neuh Njapdounke)であられる Aichetou Ngoutano 様に拝謁し、国母様から、バムン民族の歴史に始まり、文化、生活、祭祀のほか、王国の成り立ち、政治、経済など、さまざまなお話をお伺いしました。また、国母様の各種社会貢献活動等への多大な貢献にも話がおよぶなど、その広範囲な活躍とバムン民族への深い愛情に触れることの出来た貴重な時間でした。その後、王宮のほか、現在建設中のバムン民族の博物館の見学をしました。そこでは、バムン族のたどった長い悠久の歴史に思いを寄せつつ、歴史ある王国の栄華を実感しました。
最後に、国母様とともに、今後もバムン民族をますます発展させるべく、可能な範囲で協力して幅広く諸活動に取り組むことを約束しました。
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吉岡教授は、金融財政大臣および農業大臣と会見し、カメルーン経済の現状と問題点などについて意見交換を行いました。まず、Gabriel MBAIROBE農業大臣とカメルーン経済における農業の重要性と今後の発展戦略について意見交換を行いました。その際、カメルーン政府が日本のJICA(国際協力機構)と協力して行っている「コメ振興プロジェクト」(2016年6月~2021年6月)を含め、日本の貢献についての謝意と同時に、カメルーンが経済成長を遂げるための今後の農業の成長戦略について、幅広く意見交換を行いました。
翌日、大統領側近であるLouis Paul Motaze 金融財政大臣と、農業をはじめカメルーン経済の現状と問題点、ならびに今後の同国の発展戦略について、多岐にわたる幅広い意見交換を行いました。カメルーンの経済成長に当たっては、一時は世界第二位の経済大国に上りつめた日本の経験に学ぶことの重要性とともに、日本とカメルーンがWin-Winの関係を構築することの必要性についても意見がおよびました。最後に、日本?カメルーンは、カメルーンが独立した1960年から外交関係を築いており、友好的な二国間関係が続いていることや、日本の知見?経験を生かした支援?貢献に期待が高まっていました。
吉岡教授から、今回は政府ではなく民間学術調査としての訪問であるが、可能な限り、一民間人として、カメルーン共和国の魅力を日本の皆さまに伝えたい旨付言しました。この様子は、日本のNHKに相当するカメルーン国営放送(Cameroon Radio and Television)でカメルーン全国に放映されたほか、政府系日刊紙 Cameroon Tribune、Quotidien l‘Epervierなどさまざまな新聞にも掲載されました。
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吉岡教授は、中部アフリカ?カトリック大学 (Université Catholique de l‘Afrique Centrale:カメルーン共和国?ヤウンデ)との学術研究交流や、各種調査?研究を行いました。中部アフリカ?カトリック大学は、1989年創立、アフリカ大陸中部、カメルーンの首都ヤウンデに3つのキャンパスを構える、中部アフリカ地域の研究?教育分野において中心的な役割を担う私立大学です。
吉岡教授と同大学学長 Abbé Pr Jean Bertrand SALLA氏は、日本とカメルーンの関係をますます発展させるべく、吉岡研究室と同大学が中心となって幅広い学術研究活動に取り組むことを確認し、今後の両国の研究の方向性について議論を行いました。
その後、同大学博物館、図書館、講義室、研修センター、寮、スポーツ施設などを視察し、教員?学生?OBらとも話し合いの場を設けることができ、さまざまな意見交換を行い、実り多い時間を過ごしました。
また、今回の現地研究活動では、カメルーン経済の実態を把握するため首都ヤウンデ、経済都市ドゥアラ、バフーサムなどの教育施設、投資環境、NPO活動、道路?港湾などの各種インフラの整備状況などの調査のほか、同市郊外の農林漁業、製造業、サービス産業、ベンチャー企業などの見学に加え、各企業、各種組合、商工会、起業家等の首脳者ヒアリングなどを精力的に行いました。また、地方経済の実態調査やカメルーン政府による各種政策の現状と問題点についても、見学?ヒアリング?議論を行いました。
あわせて、吉岡教授はカメルーンのジャーナリストとも両国の良好な関係の構築の可能性について意見交換を行いました。今後も吉岡研究室を中心に、さらなる研究活動を行っていく方針です。
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