現在の医療現場では、各職種の医療人が専門性を発揮して協力し合う「チーム医療」が重視されています。薬学部が学ぶ板橋キャンパスでは、医学部?医療技術学部と3つの医療系学部が集結し、「チーム医療」を実践的に学ぶことができます。学生は他の領域を専攻とする学生と共に、自らの職域を意識して学べる理想的な教育環境の中で、医療人としての理念を理解し、チーム医療の精神を身につけます。
帝京大学医療共通教育研究センターは、「チーム医療」を実践的に学ぶ環境を整えることを目的に設置され、薬学部?医学部?医療技術学部を横断したカリキュラム運営を行っています。医療人としての基礎となる生命倫理や医療社会学の知識など、医学?医療導入教育の向上をめざしており、その中でも「ヒューマンコミュニケーション」などに代表される開講科目で、医療人としてのコミュニケーション能力を高めることに重点をおいています。
1年次に行う「ヒューマンコミュニケーション」は、医学部?医療技術学部の学生と共に学び、グループディスカッションや体験学修を通して、コミュニケーションスキルだけでなく、倫理観や豊かな人間性を養います。薬学部では、2年次以降にも「薬学コミュニケーション」を設けており、薬剤師として必要なコミュニケーション能力の向上をはかります。
帝京大学医学部附属病院は、特定機能病院、救命救急センター、がん診療連携拠点病院などの承認指定を受ける地域の基幹病院です。薬剤部には、がん専門薬剤師の資格を持つ薬剤師がおり、高度な抗がん剤治療も行っています。このような最先端の医療を実践する臨床現場で実務実習が行えるのも本学部の特色です。また、薬剤部が薬剤師の職能と責任を理解するためのオリジナルテキストを制作し、指導者として後輩の指導にあたるなど、積極的に薬学教育に参加しています。学生は知識と技能はもちろん、医療現場で必要な総合的な視野を早くから身につけることができます。
薬学部では、医療の担い手として、人の命と健康な生活を守る使命感と責任感を有する人間性豊かな薬剤師を養成することをめざしています。そのために、1~5年次の各学年においてコミュニケーション科目を設け、充実したヒューマニズム?コミュニケーション教育を提供しています。これにより、チーム医療や地域医療の場で薬剤師としての職能を発揮するための十分なコミュニケーションスキルを身につけることができます。
薬学部では、医療の担い手として、人の命と健康な生活を守る使命感と責任感を有する人間性豊かな薬剤師を養成することをめざしています。そのために、1~5年次の各学年においてコミュニケーション科目を設け、充実したヒューマニズム?コミュニケーション教育を提供しています。これにより、チーム医療や地域医療の場で薬剤師としての職能を発揮するための十分なコミュニケーションスキルを身につけることができます。
ヒューマンコミュニケーションでは、3学部合同の講義やスモールグループディスカッション、ロールプレイを通して、コミュニケーションに関する基本的知識と態度を身につけ、その意義と重要性を学びます。
※ 薬学部のチーム医療にも「ヒューマンコミュニケーション」の紹介がありますので、合わせてご確認ください。
身体の不自由な方や患者さんとのコミュニケーションをテーマに、「ヒューマンコミュニケーション」で学んだコミュニケーションスキルに磨きをかけます。講義やビデオによる学修に加え、身体の不自由体験、高齢者福祉施設体験などを通して、身体が不自由な人への配慮のしかたや、文書によるメッセージの伝え方などを学びます。
セルフメディケーションに寄与する薬剤師に必要な「服薬指導と栄養指導」に関する知識とコミュニケーションスキルを身につけます。PBL(Problem-based Learning)方式による学修で知識を自主的に学んだ後、患者さんに安心感をもたせ、信頼関係を築くスキルをロールプレイで学び、実技試験も行います。
チーム医療およびそれに関わる多職種コミュニケーションなどについて学びます。臨床事例シナリオに基づき、医療系3学部の学生が混合チームを作り、グループディスカッションを重ね、治療?療養計画を立案し発表します。その後、医学部附属病院の現職の医療チームによる模擬カンファレンスを参観します。さらに5年生での実務実習に備えて、医療の延長線上にある「死生観」についての考えも深めます。
薬物療法に携わる薬剤師に必要な患者さんとのコミュニケーションスキルを身につけるため、具体的な症例をもとにした処方薬の情報収集や病態の予想、問題点の抽出、服薬指導までの一連の過程を実践的に学びます。また、模擬患者に対して面談を行い、患者さんから十分な情報を引き出すためのコミュニケーションスキルの向上をめざします。