本研究室の研究分野は情報セキュリティ、情報理論です。
情報セキュリティは、数学?情報理論?暗号理論?計算機科学?ネットワーク理論など幅広い分野と関連する分野です。4年生の卒業研究は、原則的に研究室内の打ち合わせを通して自身でテーマを見つけることから始めてもらいます。実際に研究を進めるにあたっては、プログラミング、ネットワーク、計算機科学、数学等の力をつける必要があります。
教育に関しては、1年生の論理数学、2年生のプログラミング言語論、情報理論、オートマトンと計算理論、情報科学プログラミング1、3年生のネットワークセキュリティを担当しています。
教員名?所属 | 盛拓生 / 理工学部情報電子工学科 |
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専門分野 | 情報理論、符号理論、情報セキュリティ |
研究テーマ | ソフトウェア保護、ディジタルコンテンツ保護、個人認証法、視覚暗号とその応用、仮想化技術の応用 |
研究キーワード | ソフトウェア保護、著作権保護、視覚暗号 |
教員紹介URL | https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.344f0c40d231b3e9.html |
現在のソフトウェア開発においては、Java、C#などの中間言語を利用するもの、あるいは、Perl、 Python、 Rubyなどスクリプト言語系の比率が高まってきています。中間言語に関しては、デコンパイルによりソースコードを容易に得ることができ、スクリプト言語は形式的にはソースコードがそのまま実行されます。このような状況においてソフトウェアの知的財産権を保護することは困難な状況にあります。本研究室では、中間言語系の実行ファイルに電子透かしを埋め込む手法、あるいは、スクリプト言語のソースコードを難読化する手法等について研究しています。
現在、不正アクセス等による個人情報の流出が社会的な問題となっています。不正アクセスへの対策の1つとして、パスワード認証に代表される個人認証技術があります。パスワードには十分な長さを持つランダムな文字列を利用すること、異なるサービスに対して異なるパスワードを利用することが推奨されていますが、人間の記憶力には限界があるためすべてを満たすことは困難な状況です。盛研究室では、人間の記憶に対して過度な負担をかけない安全性の高い認証として、QRコードを利用する方式、AR技術などと組み合わせた認証方式の提案を行っています。
先生方が日々取り組んでいる研究について、どのようなきっかけで取り組むようになったのか、その研究はどのような形で社会に生かされていくのかなど、研究室紹介だけでは紹介しきれない内容や、普段なかなか知ることのできない先生方の研究に対する熱い思いなどをご紹介します。