帝京大学心理臨床センターは、地域社会におけるメンタルケアを目的として、八王子キャンパスに開かれたこころの相談窓口です。環境やライフスタイルの変化から心の問題が多く取り上げられるようになった近年、性別?年齢には関係なく、子どもの成長や対人関係など、さまざまな問題の相談に応じています。
本センターは、地域社会における住民のみなさまにメンタルケアの面でお役にたちたいと考えています。また、臨床心理学を学ぶ大学院生を育成することも重要な目標の一つです。そのため、臨床心理士の資格を持つ教員の指導の下、訓練を受けた大学院生もカウンセリングを担当しています。また場合によっては、より適切と思われる医療機関など、他の相談機関をご紹介することもあります。街や暮らしを豊かにするのは人間のこころです。地域に開かれたこころの相談窓口として、教員と学生が一丸となって一人ひとりのこころの問題と丁寧に向き合っています。
生きていく上で悩みはいつもついてまわります。時には自分だけでは対応できないほど大きな苦悩があります。こころの小さな不安を語らずにいられない時もあります。私たちは、みなさんのこころの声にじっくりと耳を傾けます。悩みによってはうまく表現できない場合もあるでしょう。そのような時でも、ゆっくりと時間を共有します。遊びを取り入れたり、箱庭を作ったり、また絵を描いたりして、言葉にならないこころの叫びにも耳を傾けます。
悩みが深いほど癒されるのに時間がかかるでしょう。時には絶望に圧倒され、身動きがとれない時もあるかもしれません。そのような場合でも希望を見出し、ふっとこころがゆるむ瞬間を、私たちはじっくりと待ち、サポートしていきます。みなさんにゆったりと過ごしていただくための相談室とプレイルームをご用意しました。青が基調のこころ休まる雰囲気です。どうぞお気軽にご利用ください。
こころのケアは時代とともに進化を続けています。2001年、本学大学院文学研究科に臨床心理学専攻の立ち上げと共に設立したのが、帝京大学心理臨床センターです。本センター設立にいたる大きなきっかけとなったのが、1995年に始まった公立中学校へのスクールカウンセラーのモデル配置です。臨床心理を身近に経験した学生が増え、職業や学問としての関心が一気に高まったこともあり、資格審査規定の改定が進められました。
また近年では、学校や職場でもコミュニケーション能力を重視されることが多くなり、人との社会的な意思疎通が苦手なために社会から受け入れられないなど、こころのサポートへのニーズ拡大はとどまることを知りません。本センターでは、精神分析学や発達心理学、コミュニティ心理学など、さまざまな分野の専門スタッフの下、多角的なカウンセリングのアプローチを図っています。
心理臨床の理論?技法およびその実践に関する教育と研究を目的とし、臨床心理士の資格取得をめざすうえでも重要な実習環境が整っています。
今後社会において、臨床心理の分野はますますの活躍が期待されます。本センターでは本学医学部附属病院をはじめ、地域医療や高齢者施設などとの連携により、幅広いニーズに対応可能なこころの専門家の育成、地域社会への貢献に取り組んでいます。専門家自ら積極的に外の世界とかかわることで、臨床心理の新しい可能性を開拓しています。
相談を希望される方は、まずはお電話にてご予約ください。
相談に関するさらに詳しい情報は、当センターオリジナルサイトでご案内しています。
心理臨床センターは、帝京大学八王子キャンパス内に設置されています。
〒192-0352 東京都八王子市大塚219-2
TEL:042-670-1631(受付時間:月、水、木、土 10:00~17:00 ※火、金は留守電対応)