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グローバルな視点からの危機管理3カテゴリー (事故?災害?テロ)の学際的エビデンス構築
グローバルな視点からの危機管理
3カテゴリーの学際的エビデンス構築

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オリンピック?パラリンピック開催を控えた首都東京の危機管理に貢献します

帝京大学板橋キャンパスには、医学部?薬学部?医療技術学部および医学部附属病院があり、医療系の優れた人材輩出をめざす実学教育と共に、最先端の基礎研究および臨床研究活動が組織的に行われています。オリンピック?パラリンピック開催など大規模なイベントを控える日本の首都東京において、有事に備えた危機管理対策の更なる充実が必要であるとの認識のもと、「危機管理」を研究課題として医療系学部が総力をあげて取り組み、安心?安全な社会づくりへ貢献します。

プロジェクト概要

帝京大学には医療系3学部と、高度救命救急センターを含む災害拠点病院である医学部附属病院が同一キャンパスに集結しており、医療系の優れた人材輩出をめざす実学教育とともに、最先端の基礎研究および臨床研究活動が組織的に行われています。この強みを活かし、本学は学長のリーダーシップのもと、大学本部が中心となって、生活者の生活における質や価値の向上に資するための研究基盤を形成することを将来ビジョンとして設定し、喫緊の大きな社会問題である「危機管理」に全学をあげて取り組むこととしました。
本プロジェクトは3つのステージに分けて行われ、第1ステージでは、2020年にオリンピック?パラリンピック開催を控えた首都東京の「危機管理」にフォーカスを当て、医療系学部が有機的に連携して、薬物中毒?パンデミックから細菌?ウィルステロまで、大都市における危機対応の基礎的?応用的研究を行います。そして、高度救命救急センターに運び込まれる薬?毒物や微生物の検体を即時に解析?分析する方法をベースとした研究データや教育プログラムを構築し、危機に備える体制を整備します。
第2ステージ、第3ステージでは、東京都の地域特性を考慮した身近な救命救急(薬毒物中毒事故や感染症などの疾病)に資することのみならず、NBC(核?生物?化学物質)、災害発生時のゾーニングやサイバーテロなどに対する広範囲な「危機管理」を世界的レベルで通用するものとして、構築することをめざします。

グローバルな視点からの危機管理3カテゴリー (事故?災害?テロ)の学際的エビデンス構築のイメージ図

プロジェクト体制

医療系部門が集結した帝京大学板橋キャンパスの強みを活かし、「危機管理」について、有機的に緊密な連携をとって、基礎研究および応用研究を遂行していきます。

プロジェクト体制図

救命センター
【東京都災害拠点病院】
(医学部附属病院?高度救命救急センター)
■研究?教育(蘇生、集中治療)

薬毒物分析センター
(薬学部?医療技術学部)
■研究(薬毒物解析) ■分析技術の開発

パンデミック感染症分析室
(医学部?アジア感染症制御研究所)
■ウィルスの特定法 ■細菌の特定法
■遺伝子の即時型システム開発 ■国際連携

プロジェクト計画

■第1ステージ:オリンピック?パラリンピック開催を控えた首都東京の危機管理に貢献
第1ステージとして、2020年(平成32年)にオリンピック?パラリンピック開催を控えた首都東京の危機管理に貢献することをめざします。医療系学部横断的な基礎的および応用的研究を現実の社会問題に適用できる「実学」(薬毒物解析、パンデミック分析?対応策の立案、実践的トレーニングプログラムと発災時の具体的緊急治療のシナリオ完成等)として結実させ、世界レベルで危惧されている感染症のパンデミックや薬毒物中毒?乱用の防止に資することで社会に貢献していきます。

■第2ステージ:医療系学部だけでなく、社会系や理工系学部も含めた全学的な危機管理研究の推進
第2ステージとして、研究範囲を拡張し、社会系や理工系学部が事業に参画してパンデミックなどの社会的混乱への施策を検討することを企図しています。大都市の東京および近県の危機管理について国際的視野に立ってエビデンスを構築する学際的な研究に発展させていきます。

■第3ステージ:グローバルな視点での危機管理研究を推進し、安心?安全な社会をつくるための提言を行う
第3ステージとして、危機管理の専門家、研究者によるレベルの高い研究と、その成果を学生に提供できる体制を構築していきます。アジアを中心とした国際的共同研究や体制について交流や情報共有を積み重ね、グローバルな視点での危機管理研究を推進します。また、安心?安全にかかわる情報発信?啓発活動を活発に行い、地域と社会に貢献していきます。

進捗状況?評価